Uターン移住した映像作家が伝える働き方課外授業【鳥取市立明治小学校様】
- 奥谷 秀平
- 6月15日
- 読了時間: 4分
更新日:6月21日
2025年3月4日に鳥取市立明治小学校にて代表:奥谷がキャリア学習を行いました。 タイトルは
「場所にとらわれない生き方 ~人口減少地域から生まれる新たな創造性~」
映像クリエイターである自分が、鳥取市へUターン移住をして得た考え方を学生の皆さんに伝えられたらと思いお話しました。

■キャリア学習の内容
内容は大きく2つ「映像制作ってそもそもどんな仕事?」、「鳥取と東京で働くことの違いや考え方」です。
♯01 自己紹介 (5分)
♯02 映像クリエイターという仕事 (30分)
♯03 実際に映像システムの体験(10分)
♯04 鳥取県へのUターン移住 (10分)
♯05 鳥取県を再発見する (5分)
♯06 まとめ・将来に向けてできること (5分)
↓実際の授業風景

■映像クリエイターという仕事
映像クリエイターと一言に言ってもテレビやCM、ライブ演出など様々なジャンルがあること、さらにディレクターやVFXアーティスト、3DCGクリエイターなど多種多様な分野があることを解説しました。 また、映像クリエイターを目指したきっかけの映像作品や普段制作している仕事の内容を紹介しました。 特にリアルタイムでカメラ映像を加工する映像システムをよく制作しており、これを実際に体験する時間を設けました。
↓万華鏡のように動くカメラ映像システムの体験

Perfume、Mrs. GREEN APPLE、東方プロジェクトなどの実績に皆さん興味津々でした。
■東京で働くこと、鳥取で働くこと
東京都と鳥取県で働くことにはそれぞれメリットとデメリットがあるということ、必ずしも東京で働くことが正解で幸せなのか?という点についてお話ししました。
東京は平均賃金の高く職種・求人件数が多いこと、インフラが充実しており娯楽施設・イベントが充実している。一方で人口過密や自然の少なさによるストレスもある。 また、物価と家賃の高さなど鳥取と東京で表裏一体のメリットデメリットがあるということなどを伝えました。
■移住する前と後で感じたこと
移住前
娯楽イベントや展示への参加が難しくなる
車を10年運転していないので運転するのが怖い
交通網等が不便な生活に逆戻りするのではないか
刺激がなくなるのではないか
移住後
イベント参加 2ヶ月に1~2回程度東京に行くので全然問題ない
自動車免許は一度取っているため感覚を思い出してすぐに慣れる
大人になって車の影響で鳥取の生活が違う世界のように感じる
周りがみんな東京に集結する中、Uターンするのがとがった生き方な気がして面白い
そもそもこの移住生活自体が毎日刺激的
人口過密から解放されてストレスフリー
■鳥取県って最先端なのでは?
<廃校をリノベーションした施設>
隼lab・・・⼋頭町の隼⼩学校をリノベーションした、⾷べる(カフェ)、学ぶ(スクール)、集う(コワーキング)場所。
鳥の劇場・・・⿅野町の旧⼩学校と幼稚園を劇場に改築して演劇活動を⾏っている施設及び劇団。
jig theater・・・東郷湖を⼀望する丘の上にある旧桜⼩学校を改築した映画館。
nawanowa・・・⼤⼭町名和地区の地域⾃主組織「なわのわ」。⼩学校、保育所を経て使われなくなったネオ公⺠館「なわほ」を拠点としている。
これらのプロジェクトは都心ではできないクリエイティブな活動であると私の目には映っています。
鳥取に限らず全国で人口減少と空き施設の増加が起こっており、その先陣を切って新たな試みが生まれている鳥取は「最先端な試み」を行う県ではないか?
■やりたいことを見つけてほしい
これから中学生になる皆さんに最も強く伝えたかったことが
「やりたいことを見つけてほしい」ということでした。
幸福の条件は人それぞれ違う
東京にも鳥取にもメリット/デメリットがある
Uターン移住することで新たな気づきや価値観がうまれることがある
インターネットが発達してリモートワーク増えた今、いろいろな働き方がある
自分は高校3年生の時に将来の夢を見つけられたことが幸せだと思っている
やりたいことをできている人生はきっと楽しい
■今後の活動
今後もこのような課外授業を様々な教育機関で行っていきたいと考えています。
ライブ演出を主軸とした映像制作現場の知見・スキルやUターン移住の経験を活かし私が気づきを得た考えを伝えていけたら幸いです。 現在、鳥取県西部の日野町に住んでおり、ここで廃校を再利用する試みやアート・映像制作を身近に感じてもらえるようなきっかけ作りになる活動を進めていきます。
また、鳥取県全域の学生さんを対象とした映像制作のワークショップ、コラボ作品の制作なども行っていきたいと考えています。
興味津々に聞いてくださった生徒の皆さんありがとうございました!







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